AGITO編集部が2026年7月から配信している金融ニュースのうち、海外の取引所・投資サービスの「日本からの撤退」「出金の停止・制限」「ハッキングによる流出」「金融庁の警告」を扱った記事を、1社1行の表にまとめた資料です。業者の公式発表・当局の公表ページに当たれるよう、各行に出典を付けています。新しい事例が出たら追記します。
この資料の範囲
- 期間:2026年7月23日〜9月24日に発表された出来事
- 母数:AGITOの金融ニュース38本から、該当する記事から16件を抜き出しました(1本に複数社が出る記事は社ごとに1件)
- 含めないもの:国内の登録業者(BTCBOXの出金停止、moomoo証券の処分など)、国内取引所が制度対応で入れた出金制限、制度・政策の解説、個人情報のみの漏えい、公式の発表ページが確認できなかったもの(SNSの投稿だけのもの)
- 日付:業者または当局が発表した日。「告知から終了まで」は発表日と実施日の差です
わかったこと(AGITO編集部の集計)
- 日本向けサービスの終了は、告知から最短13日。IZAKA-YAは9/17に告知し、9/30に日本語版サイトを終了しました。この期間の撤退・サービス終了5件(日本向けの終了2件、取引所全体の終了3件)は、告知から終了まで13日・62日・90日・98日・189日とばらつきました。
- 撤退の前に「前触れ」が出ていた例がある。IZAKA-YAは、8/24に一部アカウントの出金を止め、9/1に金融庁から警告を受け、9/17に日本居住者向けの終了を告知し、9/30に終了しました。最初の出金停止から終了までは37日です。
- 撤退後の出金には条件が付くことが多い。5件中4件で、手数料(BitMEXは閉鎖までに出金しなかった本人確認済みの利用者の残高に年率1%、CoinExは期限後に移管された資産に月5%の保管料)、期限、個別審査(IZAKA-YAは資産の出どころの申告を求める審査制)のいずれかが付いていました。
- 流出3件で、利用者の資産の扱いは分かれた。Bitgetは損失を保護基金で対応すると発表し、BitradeXは一括での払い戻しができない「段階的リリース」に移り、Liquid Networkは再開時期を公表していません。
- 撤退は日本だけとは限らない。BitMEX・BitMart・CoinExは、日本向けだけでなく取引所全体のサービス終了でした。
口座を持っている業者がこの表に出てきたときは、出金の期限・手数料・審査の有無、公式の告知ページの日付も確認項目のひとつです。
撤退・サービス終了(5件)
| 業者 | 範囲 | 告知 | 終了 | 告知から終了まで | 出金について | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| IZAKA-YA(Izakaya Limited) | 日本向けの終了 | 9/17 | 9/30 | 13日 | 9/30に日本語版サイトを終了。出金は申請フォームによる個別審査制で、資産の出どころ・収入などの申告を求め、承認は保証しないとしている | 公式 / 解説 |
| BitMEX | 取引所全体の終了 | 7/23 | 9/23 | 62日 | 閉鎖後もログイン・出金は可能。閉鎖までに出金しなかった本人確認済みの利用者の残高には、年率1%(月ごと・最低50ドル相当)の口座手数料 | 公式 / 解説 |
| Bitget | 日本向けの終了 | 8/3 | 11/1 | 90日 | 暗号資産の出金機能は継続利用可、法定通貨出金の継続は明記なし。12/31に残存ポジション強制決済・カードサービス停止。 | 公式 / 解説 |
| CoinEx | 取引所全体の終了 | 9/15 | 12/22 | 98日 | 原資産のまま出金できるのはUTC9/29 02:00まで、出金受付終了はUTC12/22 02:00。未出金USDTは移管先で毎月5%の保管手数料、請求期限2028/8/22。 | 公式 / 解説 |
| BitMart | 取引所全体の終了 | 7/26 | 2027/1/31 | 189日 | 出金サービスは告知後も利用可能。8/26 05:00(UTC)までの出金申請提出を推奨、期限後の申請は専用の処理手続きに移行(詳細未公表)。 | 公式 / 解説 |
出金の停止・制限(2件)
| 業者 | 発表 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|---|
| IZAKA-YA(Izakaya Limited) | 8/24 | 不正資金流入・マネロン疑いの一部アカウントのみ送金・出金を一時停止。人数・金額・解除時期は非公表。 | 公式 / 解説 |
| Binance | 8/14 | 規制上の対応として、16社との送受金などを8/7・8/13・8/23の3段階で禁止。対象の取引は保留・審査となり、ウォレットが制限される場合がある | 公式 / 解説 |
ハッキング・不正流出(3件)
| 業者 | 発表 | 利用者の資産について | 出典 |
|---|---|---|---|
| Bitget | 9/24 | ホットウォレット等から不正送金。出金を一時停止し、審査完了後に再開と発表。損失は保護基金で対応するとしている | 公式 / 解説 |
| Liquid Network(Blockstream) | 9/7 | 約4,000BTCが流出。L-BTCからBTCへ戻す手続き(ペグアウト)の停止が続いている。再開時期は非公表 | 公式 / 解説 |
| BitradeX | 8/9 | ホットウォレットが攻撃を受け資産減少、既存資産の一括払戻し不可。「段階的リリース」方式に移行、解放時期・条件は非公表。 | 公式 / 解説 |
Liquid Network は取引所ではなく、ビットコインのサイドチェーン(ブロックチェーンの基盤)です。
金融庁の警告・処分(6件)
| 業者 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| D Prime(D Prime Vanuatu Limited) | 無登録で金融商品取引業を行っているとして警告 | 公式 / 解説 |
| Spec Trading(Spec Capitals Ltd) | 無登録で金融商品取引業を行っているとして警告 | 公式 / 解説 |
| Babafx(BABA INVESTMENT(SVG)LLC等) | 無登録で金融商品取引業を行っているとして警告 | 公式 / 解説 |
| ZOOMEX(Zoomex.com) | 無登録で金融商品取引業を行っているとして警告 | 公式 / 解説 |
| 不明(株式会社朋キャピタルの商号等を詐称) | 無登録で金融商品取引業を行っているとして警告 | 公式 / 解説 |
| IZAKA-YA(Izakaya Limited) | 資金決済法に基づく警告 | 公式 / 解説 |
金融庁は、無登録で金融商品取引業を行う者の名称等をこちらのページで公表しています。この表は、そのうちAGITOが記事で扱った分だけです。
更新について
最終確認:2026年9月26日(各行の公式ページと照合)。各業者の告知は後から変更されることがあります(例:CoinExの告知は掲載日の表示と本文の日付が1日ずれています)。最新の条件は、各行の公式ページでご確認ください。
※本記事は投資に関する一般的な知識の提供を目的としたもので、特定の商品・サービスの利用や売買を勧めるものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。元本保証はなく、損失が生じる可能性があります。
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