この記事の3行まとめ
- コピトレ(コピートレード)=上手いトレーダーやシステムの取引を、自分の口座で自動的にまねる仕組み。
- 判断は省けるが、リスクは無くならない(勝つ週も負ける週もある)。
- 選ぶときは利益率より「負けの記録」と「最大ドローダウン」を先に見る。
結論から言うと、コピトレ(コピートレード)とは「経験のあるトレーダーやシステムの取引を、自分の口座で自動的にまねる仕組み」です。 自分で相場を分析して売買しなくても、まねる対象と同じ取引が自分の口座で行われます。この記事では、投資が初めての方に向けて、仕組み・具体例・コピー元の選び方・リスク・始め方まで、つまずきやすいところをひと通り解説します。読み終えるころには「自分に向いているか」を自分で判断できるようになります。
目次
- コピートレード(コピトレ)の仕組み
- 数字で見る具体例
- コピトレ・自動売買(EA)・裁量の違い
- コピトレが初心者に向いている理由と、向かない場合
- コピー元(まねる対象)の選び方
- よくある誤解と失敗
- 始め方の5ステップ
- コピトレは儲かる?「勝てない」と言われる理由(費用の計算ツールつき)
- コピトレは怪しい?詐欺の見分け方
- リスク
- よくある質問
コピートレード(コピトレ)の仕組み(「まねる」を自動化する)
ふつうの投資は、自分で「いつ・何を・どれだけ」売買するか決めます。コピトレでは、その判断を まねる対象(トレーダー、またはEA=自動売買プログラム) に任せ、あなたの口座では同じ取引が自動でコピーされます。
ポイントは、あなたの資金の大きさに合わせて「比率」でコピーされることです。まねる対象が資金の2%分を買ったら、あなたの口座でも資金の2%分が買われる、というイメージです。だから対象と同じ金額を用意する必要はありません。
- まねる対象 … 実績と記録が公開されたトレーダー、または検証されたシステム(EA)
- あなたの口座 … 対象と同じタイミング・同じ方向・資金比率に応じた量で、自動で売買が入る
- あなたがやること … 資金を用意し、対象を選び、リスクを理解して見守る(必要なら止める)
つまりコピトレは「投資の判断部分を、まねることで省略できる」入り口です。ただし「判断を省略できる」だけで、「リスクまで無くなる」わけではありません。ここが一番の勘違いポイントです。
数字で見る具体例(イメージをつかむ)
たとえば、あなたが 10万円 を口座に入れて、あるシステムをコピー設定したとします。
- システムが「資金の3%でドル円を買い、少し上がったら利益確定」という取引をする
- あなたの口座でも、10万円の3%=3,000円分が自動で買われる
- 想定どおり上がれば、あなたの口座でも小さな利益が確定する
- 逆に下がってシステムが損切りすれば、あなたの口座でも同じように損切りされる
良いときも悪いときも一緒にまねる ── これがコピトレの基本です。だから「勝つ週」もあれば「負ける週」もあります。大事なのは、1回の勝ち負けではなく、含み損をかかえる期間に耐えられる資金と気持ちの余裕を持っておくことです。
ここで出てくる「資金の◯%」「ドローダウン」などの言葉は、用語集 でひとつずつ解説しています。分からなくなったら戻ってきてください。
コピトレ・自動売買(EA)・裁量の違い
初心者が混乱しやすい3つを、表で整理します。
| 誰が判断する? | 手間 | 向いている人 | |
|---|---|---|---|
| 裁量トレード | 自分 | 多い(勉強・分析・張り付き) | 自分で学びながらやりたい人 |
| 自動売買(EA) | プログラム | 少ない(設定は必要) | ルールを機械に任せたい人 |
| コピトレ | まねる対象(人・EA) | 少ない(対象を選ぶ) | まず体感から入りたい初心者 |
| MAM・PAMM | 運用者(権限を委任) | 少ない(ただし途中で止められない場合がある) | 仕組みの違いを理解したうえで選ぶ人 |
| ミラートレード | 選んだ戦略(ストラテジー) | 少ない(戦略を選ぶ) | 人ではなく売買ルールで選びたい人 |
4つ目の MAM・PAMM は名前が似ていますが、口座の操作権限を運用者に委ねる点がコピトレと異なります。契約期間中は運用を止められない場合があるため、混同されやすい部分です。→ MAM・PAMM口座とは?
ミラートレードは、人ではなくあらかじめ用意された売買戦略を選び、それを自分の口座に再現する仕組みです。コピトレと同義で使っているサービスもあり、境界はあいまいに使われています。→ ミラートレードとは?
コピトレと自動売買(EA)は近い言葉ですが、EAは「自動で売買するプログラムそのもの」、コピトレは「誰か(EAを含む)の取引を自分の口座にコピーする仕組み」を指すことが多いです。コピー元がEAであることも珍しくありません。
MT5(メタトレーダー5)の「シグナル購読」で他人の取引をコピーする方法と、そのとき必要になるVPS(24時間動かしておくサーバー)の費用は、コピトレはMT5でもできる?に整理しています。
「コピトレ」と言いながら、実はMAM・PAMMという勧誘に注意
MAM・PAMM はそれ自体が仕組みの名前で、名前だけで良し悪しは判断できません(資金の分け方や取引の権限、出金の条件はサービスごとに違います)。ただ、勧誘の場では、口座の取引権限を他人に渡す形のものが「コピトレ」と呼ばれていることがあります。仕組みが違えば、途中でやめられるか・損失が出たときに誰が判断していたかも変わります。申し込む前に、次の3つが確認項目です。
- 口座の名義は自分か:自分名義の口座に、自分で入金しているか
- 取引の権限を渡していないか:ログイン情報を他人に教える、取引の委任に同意する、といった手続きがないか
- 自分の操作で、いつでも止められるか:コピーの停止や出金を、自分の画面から自分の判断でできるか
コピトレのメリット・デメリット
「何が楽になって、何が残るのか」を先に整理します。省略できるのは判断の一部であって、リスクではありません。
メリット
- 売買のタイミングを都度自分で決めなくてよく、チャートに張り付く時間が要らない
- 資金の比率でコピーされるため、まねる対象と同じ金額を用意する必要がない
- 対象の取引履歴が公開されていれば、始める前に成績の傾向を確認できる
- 自分の口座で自分が操作するため、自分の判断で止められる(この点がMAM・PAMMと異なります)
デメリット
- まねる対象が負ければ、自分の口座も同じように負ける
- 「誰をまねるか」を選ぶ判断は残る。判断がゼロになるわけではない
- 利用するサービスによっては、成功報酬などの費用が発生する場合がある(→ いくらから始められる?)
- 対象の取引方針が途中で変わっても、こちら側からは見えにくい
- 利用できる口座やツールが限られる場合がある
デメリットの多くは「対象選び」と「費用」と「見えにくさ」に集約されます。この3つをどう扱うかが、後述の「コピー元の選び方」と「リスク」の話につながります。
コピトレが初心者に向いている理由と、向かない場合
向いている点
- 自分で相場分析をしなくてよい(まず体感から入れる)
- 少額から試せる(仕組みの理解を優先できる)
- 手間が少ない(張り付かなくてよい)
逆に、向かない・注意が必要な場合
- 「絶対に減らしたくないお金」で始めようとしている → コピトレに限らず投資に不向き
- 中身を理解せず「勝てるらしい」だけで任せきりにする → 急変時に判断が遅れる
- 短期間で大きく増やそうと、身の丈を超えた資金を入れる → ドローダウンに耐えられず退場しやすい
「向いている」=「必ず勝てる」ではありません。後半の「コピトレのリスク」の章もあわせてお読みください。
コピー元(まねる対象)の選び方
コピトレの成否は、何をまねるかでほぼ決まります。初心者にとっての確認項目は、派手な利益率ではなく次の3つです。
- 記録が公開されているか … 勝ちだけでなく 負け(損失)も含めた実際の履歴 が見られるか。良い所だけ切り取っていないか
- 最大ドローダウン … 過去に一番大きく落ち込んだ幅。ここが自分の耐えられる範囲か。利益率より先に見る
- 一貫性 … たまたま一発当てたのか、コツコツ積み上げているのか。期間が短い実績は当てにしない
「月利◯%!」のような数字だけを前面に出すものは、リスク(どれだけ負ける可能性があるか)が隠れていないかも確認項目のひとつです。利益とリスクはセットで見る、が鉄則です。
成績表に出てくる数字(最大ドローダウンが含み損を含むかどうか、勝率のぶれ、ランキングの並び方など)の読み方は、コピトレのストラテジーの選び方に整理しています。
よくある誤解と失敗
- 誤解「コピトレ=ほったらかしで増える」 … 増える期間も減る期間もあります。放置で確実に増える仕組みは存在しません
- 失敗「いきなり大きな金額で始める」 … まずは失っても生活に困らない少額で、値動きの体感を優先する
- 失敗「含み損にあわてて設定を止める・いじる」 … ドローダウンは想定内。始める前に「どこまで下がったら見直すか」を決めておく
- 失敗「仕組みを理解しないまま任せきり」 … 最低限、用語とリスクは先に読む
始め方の5ステップ
- 仕組みとリスクを理解する(用語集 と リスクについて を読む)
- 口座と資金を用意する(余剰資金・少額から)
- まねる対象を選ぶ(上の「選び方」の3ポイントで)
- 少額でコピーを開始し、値動きを体感する
- 続ける・調整する・やめるを、自分で判断する(やめるのは自由)
AGITO では、まず 無料で使えるコピトレシステム を用意しています。実際に少額で体感してみるのが、いちばん理解が早い方法です。準備や設定の注意点は コピトレを始める前に確認したいこと にまとめています。
5つの手順をもう少し細かく、始める前の確認から止め方・出金までの流れで知りたい場合は、コピトレのやり方(7つの手順と確認項目)にまとめています。
コピトレにかかる費用(手数料の内訳)
コピトレは「無料で始められる」と説明されることがありますが、実際には複数の費用が別々の場所で発生する仕組みです。どこで何が引かれるのかを分けて把握することが、公開されている成績と手元に残る金額の差を整理する手がかりになります。主なものは次のとおりです。
| 費用の種類 | 誰に支払うか | 発生のしかた |
|---|---|---|
| スプレッド | 取引業者 | 売値と買値の差。取引のたびに発生する |
| 成功報酬 | コピー元・サービス提供者 | 利益が出た分に対して一定割合。利益が出ない期間は発生しない設計が多い |
| 月額利用料 | サービス提供者 | 成績に関係なく毎月定額。無料のサービスもある |
| 取引手数料・コピー手数料 | 取引業者・サービス提供者 | 約定ごと、またはコピー機能の利用に対して発生する場合がある |
| スワップポイント | 取引業者 | ポジションを持ち越した日数に応じて発生。受け取りになる場合も支払いになる場合もある |
| 入出金手数料・為替換算手数料 | 取引業者・送金事業者 | 入出金時に発生する場合がある。金額・回数・経路や通貨によって異なる |
このうち成功報酬が設定されているサービスでは、コピー元の成績表と自分の口座の増え方に差が生じる理由のひとつになります。表示されている利益率が成功報酬を差し引く前の数字なのか後の数字なのかは、サービスごとの確認項目のひとつです。
なお、費用以外にも約定のタイミングのずれ(スリッページ)、資金配分、ロットの丸め、入出金の時期などが成績の差の要因になります。手数料だけで説明がつくとは限らない点も、あわせて確認のポイントになります。
また「無料」と書かれている場合に何が無料なのか(ツールの利用料だけが無料なのか、成功報酬まで含めて無料なのか)も、費用を見積もるうえでの確認項目です。費用の全体像は いくらから始められる? でも整理しています。
コピトレは儲かる?「勝てない」と言われる理由
コピトレで利益が出るかどうかは、相場・コピー元の取引・費用によって決まり、前もって誰かが言い切れるものではありません。そのうえで、「思ったより増えない」「勝てない」と言われる理由として考えられるのは、主に次の5つです。
- 費用が積み上がる:取引のたびのスプレッドや手数料は、利益が出ても損失が出てもかかります。取引の回数や量が多いほど、またスプレッドや手数料の体系によって、この差は変わります
- 成功報酬で利益の一部が差し引かれる:成績表の利益率が、報酬を引く前の数字であることがあります(どちらで表示しているかは、サービスごとに違います)
- 成績表は「良い時期」を切り取って見えやすい:表示期間が短いと、大きく負けた時期が入っていないことがあります。期間の長さと最大ドローダウンも確認項目のひとつです
- 負けている途中でやめると、損失がそのまま確定する:ドローダウンの最中にコピーを止めると、その後に取引が回復しても、その分は反映されません。一方で、止めなければ損失がさらに広がる可能性もあります
- コピー元が途中で戦略を変える・止める:過去の成績を作った取引と、これからの取引が同じとは限りません
費用を引くと、手元にいくら残るか(計算ツール)
1と2の影響を、ご自身の数字で確かめられるツールです。たとえば元本10万円で、取引の損益が+5%(5,000円)でも、1回150円の取引コストが40回かかると、手元に残る損益は−1,000円になります(元本10万円が9万9,000円に減ります)。
コピトレの費用計算
※入力した数字どおりに計算した結果で、将来の成績を示すものではありません。成功報酬の計算方法(どの期間の利益に対してかかるか、過去の最高額を超えた分だけか等)は業者やトレーダーによって違います。ここでは「期間全体の、取引コストを引いたあとの利益に、成功報酬の率をかける」形で計算しています。期間の途中で利益と損失が入れ替わる場合や、報酬が月ごとなどに区切って計算される場合は、実際の額とずれます。
このツールは コピトレの費用計算ツール のページでも使えます。
利益が出たときの税金(概要)
コピトレで得た利益にも税金がかかります。以下はFXを対象とするコピトレについての一般的な整理で、対象が株式や暗号資産の場合は扱いが異なります。どの口座を使うかで課税の区分が変わる点が、はじめに整理しておきたいところです。
| 課税の区分 | 税率の考え方 | |
|---|---|---|
| 国内FX口座 | 申告分離課税 | 利益の大きさにかかわらず一律20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%) |
| 海外FX口座 | 総合課税(雑所得) | 給与などほかの所得と合算した累進課税。住民税を含めると最大で55%程度になる場合がある |
この区分は口座の名称だけで決まるものではなく、取引の性質や取引の相手方が国内の登録を受けた業者にあたるかどうかによって、申告分離課税の特例が適用されるかが判定されます。
損失が出た年の扱いも区分によって異なり、国内FX口座では一定の要件のもとで損失を翌年以後3年間にわたり繰り越せる制度がありますが、海外FX口座の雑所得はこの繰越の対象外とされています。
確定申告が必要かどうかは、給与収入の額、給与の支払先の数、年末調整の有無、給与・退職所得以外の所得金額などによって変わり、一律の金額基準だけで決まるものではありません。税制は改正されることがあるため、実際の申告にあたっては国税庁の最新情報や税務署・税理士への確認が判断材料のひとつとなります。→ コピトレの税金と確定申告
法的な位置づけ(概要)
コピトレという仕組みそのものが違法というわけではありません。ただし、提供のしかたや勧誘のしかたによっては金融商品取引法に触れる場合があります。
- 金融商品取引業の登録を受けずに、投資判断の助言や運用の受託を業として行うことは、法律上の問題になり得ます
- 金融商品取引業者等が、不確実な事項について断定的な判断を提供して勧誘する行為は、金融商品取引法上の禁止行為にあたります(利益や元本が保証されるかのような表示がこれに該当し得ます)
- 海外の事業者が日本の居住者に向けて勧誘を行う場合も、登録の有無が論点になります
- MAM・PAMMや自動執行型のコピトレでは、最終的な投資判断と取引権限を誰が持つかが、投資運用業などの登録の要否を検討する要素になります
利用を検討する段階では、取引の相手方や助言・運用を担う事業者について、その業務に対応する登録区分と登録名義が確認できるかどうかが確認項目のひとつになります(情報提供やソフトウェアの提供にとどまる事業者は、登録の対象にならない場合があります)。
立場によって「違法になるライン」が違う
「コピートレード 違法」として語られている話の大半は、利用者ではなく提供する側の登録の問題です。
| 立場 | 問題になりにくい形 | 登録が問題になり得る形 |
|---|---|---|
| 利用者(フォロワー) | 自分の口座で、自分の判断として利用する | 利用そのものを罰する規定はない。ただし無登録業者では、登録業者に求められる投資者保護の態勢が整っているかを当局が確認できない |
| 提供者(配信者・紹介者) | 登録業者として行う、または報酬を得ず、契約の紹介・媒介もしない一般的な情報共有 | 無登録で助言・運用・勧誘をして報酬を得る |
| 業者(プラットフォーム) | 金融商品取引法の登録を受けて提供する | 無登録で日本の居住者に営業・勧誘する |
金融商品取引法では、報酬を得て投資判断の助言をするには投資助言・代理業、投資判断を任され、取引に必要な権限も委ねられて運用する(投資一任)には投資運用業の登録が必要とされています。資金を預からず、相手の口座のまま運用する形でも、判断と権限を任されていれば対象になり得ます。金融庁の監督指針は、登録が要るかどうかを一連の行為の中での位置づけを踏まえて総合的に判断するとしており、一部だけを取り出して「登録は不要」とは判断しないとしています。「無料で教える」という入口であっても、その後の口座開設の紹介や報酬まで含めて見られる、ということです。
どこからが登録の要る「投資助言」にあたるかについて、金融庁の監督指針は、登録が要らない例として、書店の店頭に並び誰でもいつでも内容を見て買える書籍の販売や、誰でもいつでも機能を見て買えるソフトウェアの販売を挙げています。一方で、インターネットなどで個別・相対性の高い投資情報を提供する場合や、会員登録などをしないと投資情報を購入・利用できない(単発での購入・利用を受け付けない)場合には、登録が必要となることに十分に留意するとしています。ソフトウェアも、使うために販売業者などから継続的に投資情報に係るデータやサポートを受ける必要がある場合は、登録が必要となる場合があるとしています。シグナル配信を勧誘されたときの確認項目はコピトレはMT5でもできる?の後半にまとめています。
無登録で行った場合の罰則(2026年8月12日から引き上げ)
2026年7月に成立した金融商品取引法等の改正で、無登録業に対する罰則が引き上げられ、2026年8月12日から施行されています(金融庁の発表)。現行の条文では次のとおりです。
| 対象 | 根拠 | 罰則 |
|---|---|---|
| 違反行為をした人 | 第29条の登録を受けずに金融商品取引業を行う(第197条第1項第4号の3) | 10年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方 |
| 法人など(代表者・従業者などが法人の業務や財産に関して行った場合。代表者の定めのある団体を含む) | 第207条第1項第1号 | 行為者とは別に、7億円以下の罰金 |
改正前は、行為者が5年以下の拘禁刑もしくは500万円以下の罰金(またはその両方)、法人が5億円以下の罰金で、2026年8月より前に書かれた注意喚起や解説記事には、この数字のまま載っているものがあります。条文はe-Gov法令検索(金融商品取引法)で確認できます(AGITO編集部が2026年10月9日に確認)。いずれも無登録で業を行う側に対する罰則で、上の表のとおり、利用者が使うこと自体を罰する規定ではありません。
海外業者を使う場合
ここは誤解が多いところです。整理すると次のようになります。
- 海外業者のサービスを日本から個人が利用すること自体を罰する規定はありません
- 一方で、海外業者であっても日本の居住者を相手に金融商品取引業を行うには日本の登録が必要で、登録なしに行えば無登録営業にあたります
- 利用者側の実害は「違法かどうか」よりトラブルのときに守られないことです。金融庁は、無登録業者は投資者保護の態勢が確保されているかを当局で確認できず、登録業者と同等の態勢が整っていない可能性が高いとしています。出金拒否や破綻のときに、日本の登録業者に求められる仕組み(信託保全など)を前提にできません
国内業者と海外業者の違いは国内と海外の口座、何が違う?に整理しています。勧誘してきた業者名が金融庁の登録業者一覧にあるかどうかも、確認項目のひとつです。
コピトレは怪しい?詐欺の見分け方
「コピトレとは」と調べる人の多くは、誘われた話が本物かどうかを確かめたいはずです。コピトレと呼ばれるサービスにはさまざまな形があり、名前だけでは安全かどうかを判断できません。実際に、コピトレや自動売買を名乗る投資詐欺も起きています。金融庁は「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」で、具体的な手口を公表しています。その中から、コピトレや自動売買を名乗る勧誘にも当てはまりうるものを挙げます。
- SNSのやり取りからLINEなどのグループへ誘導され、「講師」「先生」「アシスタント」が投資を指南し、サクラが「利益が出た」と書き込む
- しばらくは利益が出て出金もできるように見せ、追加で高額な入金をさせる。まとまった額を出金しようとすると理由をつけて断られる
- 専用のアプリで、振り込んだ額と同じ残高が表示され、利益が出ているように見せる
- 入金先に、個人名義の口座を指定してくる
- 「政府公認」「金融庁の免許がある」と偽る、実在の業者や著名人の名前をかたる
- 国内に登録のない海外FX業者を紹介する(金融庁が警告した業者を含む)
このほかにも、特典を強調して入金させる手口などが挙げられています。全体は 金融庁のページ で確認できます。
誘われたときの確かめ方
- 業者の名前を、金融庁の一覧で探す:登録業者の一覧(金融商品取引業者、暗号資産交換業者など、業種ごとに分かれています。FXなら金融商品取引業者、暗号資産なら暗号資産交換業者の一覧) と、無登録で警告を受けた業者の一覧 の両方。警告の一覧は、金融庁が警告した時点で確認できた業者だけで、載っていないことは安全の証明になりません。登録業者の一覧に、その名前と登録番号があるかを確かめます
- 上の「MAM・PAMM」の3つの確認:口座の名義・取引の権限・自分で止められるか
- 入金する前に、出金の条件が公表されているかを見る:出金の手数料・期限・最低額や、出金を断る条件が、業者のページに書かれているか
- その業者の撤退・出金停止の記録を見る:IZAKA-YA の告知によると、同社は2026年8月24日に一部アカウントの送金・出金を止め、9月17日に日本居住者向けのサービスの終了を告知し、日本語版サイトの公開は9月末日で終えるとしました(告知から約2週間。出金の手続きのページは、手続きが終わるまで使えるとしています)。各社の公式発表への出典つきでまとめています。→ 海外取引所の撤退・出金停止まとめ
迷ったときは、その場で決めずに、消費者ホットライン(188)や金融庁の相談窓口に相談するのもひとつの方法です。すでにお金を振り込んでしまった場合については 投資詐欺で振り込んだお金は取り戻せる? で整理しています。
コピトレのリスク(ここが一番大事)
- 元本は保証されません。 損失が出る可能性があります
- 勝ち続けるシステムはありません。 途中で含み損をかかえる期間(ドローダウン)が必ずあります
- 過去の実績は将来を保証しません
- 相場の急変で、短時間に損失が膨らむことがあります
- あなたの資金はあなた自身が管理します(非カストディ。AGITOが預かって動かすものではありません)
だからこそ、仕組みを理解しているか・失っても生活に響かない金額か・いつでもやめられる状態かが、始める前の確認のポイントになります。詳しくは リスクについて にまとめています。
よくある質問
Q. コピートレードとコピトレは違うものですか? A. 同じものです。「コピトレ」は「コピートレード」を短くした呼び方で、英語では copy trading(コピートレーディング)と呼ばれます。似た言葉の「ミラートレード」は、人ではなくあらかじめ用意された売買戦略を選ぶ仕組みで、サービスによってはコピトレと同じ意味で使われています。→ ミラートレードとは?
Q. コピトレと自動売買(EA)は違うの? A. 近い言葉ですが、EAは「自動で売買するプログラム」そのもの、コピトレは「誰か(EAを含む)の取引を自分の口座にコピーする仕組み」を指すことが多いです。コピー元がEAのこともあります。
Q. いくらから始められますか? A. 少額から可能です。ただし金額の大小より、まずは「失っても生活に困らない金額」で仕組みと値動きを体感することが、その前段になります。
Q. まねる対象と同じ金額を用意しないといけないの? A. いりません。多くの場合、あなたの資金の大きさに応じて 比率でコピー されるので、少額でも対象と同じ「動き」を体感できます。
Q. 本当に稼げますか? A. 利益が出ることも損失が出ることもあります。「確実に稼げる」「絶対」とうたうものは、どんなサービスでも疑ってください。
Q. 途中でやめられますか? A. コピー設定を解除すれば新しい取引のコピーは止まります。資金の引き出しも可能で、やめるのは自由です。
Q. 何を見て対象を選べばいいですか? A. 利益率だけでなく「負けの記録が見られるか」「最大ドローダウン」「一貫性」も確認項目になります。詳しくは本文の「選び方」を参照。
まずは 無料のコピトレシステム を、少額で自分の目で確かめてみませんか。リスクを理解したうえで、始める前に確認したいこと に進んでください。
※本記事は一般的な情報・教育を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・助言するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。元本保証はなく、損失が生じる可能性があります。
運営: 株式会社シンセイサービス
次に読む
自動売買とは?仕組みと注意点→コピトレを試したい・リアルな成績を確かめたい方へ
無料で使えるコピトレツールの受け取りは、このオープンチャットが窓口です。実際に運用しているツールのリアルな成績(勝ちも負けも)の報告や、最新情報のお知らせもここで共有しています。 自分でコピトレを運用してみたい方、成績を自分の目で確かめたい方は、こちらからご参加ください。
オープンチャットに参加する参加は無料。ニックネームで参加でき(本名や電話番号は相手に見えません)、まずは見るだけでもOKです。
※投資には損失リスクがあります。共有される成績・情報は将来の利益を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。/運営: 株式会社シンセイサービス
この記事に出てくる言葉
本文中の点線がついた言葉をクリックすると、ここへ移動します。
- ドローダウン
- 資産や運用成績が、直近の最高値からどれだけ下落したかを示す指標。下落の大きさや期間を把握するために用いられる。
- ロット
- 取引する数量の単位。1ロットが表す量は商品や業者によって異なり、ロット数が大きいほど損益の変動も大きくなる。
- 含み損
- まだ決済していない持ち高の、評価上の損失(含み損)または利益(含み益)。決済して初めて損益が確定する。
- 約定
- 出した注文が成立して売買が確定すること。
まずは、投資の基礎を無料で学ぶ
AGITOアプリで、解説記事・用語集・市場情報を確認できます。学習コンテンツと市場情報は無料です。
記事の内容に誤りを見つけた場合は、info@agito-investor.com までお知らせください。確認のうえ訂正します。









