SBI VCトレードのアプリで、APT・ETC・OAS が買えなくなっていませんか。気のせいではありません。10月7日で積立が終わり、同じ日の13時で3銘柄の買付と、OAS の入庫の受付が終わっています。
売れるのは10月28日13時までです。ETC と APT は SBI VCトレードから外へ送る機能がないので、売るか、期限後に会社が売るかのどちらかになります。OAS だけは、同じ時刻まで外へ送ることもできます。
期限を過ぎて残った分は、SBI VCトレードが11月をめどに市場価格で売り、日本円にして口座へ反映する予定です。
この記事で分かること
- APT・ETC・OAS の取扱い廃止の日程(売却・出庫・ステーキング・証拠金)
- 仮想通貨が取扱い廃止になったら、残った分はどうなるか
- OAS を送れる国内の交換業者と、そのうち1社も10月30日に OAS をやめること
- 自動で日本円に換えられたときの所得の計算(国税庁FAQの記載)
- 10月〜11月に国内の取引所で取扱い廃止になる銘柄の一覧
何が起きたか:SBI VCトレードがAPT・ETC・OASの取扱いを廃止
SBI VCトレード株式会社は、VCTRADEサービスで扱っている次の3銘柄の取扱いを2026年10月28日(水)13時00分(予定)で廃止します。利用者への周知は9月4日に始まり、9月5日付で「暗号資産交換業の一部廃止に関する公告」を出しています。
- アプトス(APT)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- オアシス(OAS)
同社のお知らせ「<更新>【重要】APT、ETC、OASの取扱い廃止のお知らせ」は、理由を「対象暗号資産に関する今後のサービス提供方針を総合的に検討した結果、お客さまへの安定的なサービス提供の観点から」と書いています。9月16日には、レバレッジ取引の証拠金についての項目が追記されました。10月7日には、これに合わせて『暗号資産取引説明書』を改定しています(改定のお知らせ)。
日程(予定)
| 日時 | 終わること | 対象 |
|---|---|---|
| 2026年10月7日 | 積立の最終日(6時59分までの申込分は同日に実施) | APT・ETC・OAS |
| 2026年10月7日 13:00 | 販売所の買付終了 | APT・ETC・OAS |
| 2026年10月7日 13:00 | 入庫の受付終了 | OAS |
| 2026年10月7日 13:00 | レバレッジ取引の証拠金としての預託が不可に(証拠金掛け目 50%→0%) | APT・ETC・OAS |
| 2026年10月の配布分(9月分)で | ステーキング終了 | APT・OAS |
| 2026年10月28日 13:00 | 販売所の売付終了(取扱い廃止) | APT・ETC・OAS |
| 2026年10月28日 13:00 | 出庫の受付終了 | OAS |
| 2026年11月中(予定) | 残った分を同社が売却し、日本円を口座へ反映 | APT・ETC・OAS |
自分に関係があるか:対象になる人
告知の内容から、手続きが関わるのは次のどれかに当てはまる人です。
- VCTRADEサービスの口座に APT・ETC・OAS を持っている
- この3銘柄を積立で買っていた(10月7日が最後の積立)
- APT・OAS をステーキングに出している(10月配布分が最後の報酬)
- レバレッジ取引の証拠金として、この3銘柄を預けている
証拠金の扱いは10月7日13時に変わっています。同社は、掛け目が0%になったことで証拠金維持率が下がる場合、ロスカット、保有暗号資産の強制売却、追加証拠金が必要な状態(追証)になる可能性があると書いています。
ETC・APTはSBI VCトレードから送れない?売却の期限は10月28日13時
SBI VCトレードは、APT と ETC の出庫サービスをもともと提供していません。公告も、この2銘柄は「送付による返還はできません」としています。
そのため、APT・ETC を持っている人に残っている方法は、告知に書かれたものでは次の2つです。
- 10月28日13時までに、販売所で売る
- 何もしないで、期限後に同社が売却した日本円を受け取る
APT・ETC を APT・ETC のまま別の場所へ移す方法は、SBI VCトレードの告知には書かれていません。
OASはどこへ送れる?10月28日13時まで出庫できる
OAS は、10月28日13時までに出庫予約を完了すれば、OAS を保管できるウォレットへ送れます。同社は、出庫予約から完了までに時間がかかる場合があること、同社の審査の結果、指定したウォレットへ送れない場合があることも書いています。入庫は10月7日13時で終わっているので、外から SBI VCトレードへ OAS を送っても受け付けられません。
告知には、公告日の時点で同じ銘柄を扱っている国内の交換業者が載っています。
| 銘柄 | 告知に載っている交換業者(公告日時点) |
|---|---|
| APT | ビットトレード、Binance Japan、オーケーコイン・ジャパン |
| ETC | bitFlyer、ビットトレード、Binance Japan、コインチェック、オーケーコイン・ジャパン、OSL Japan |
| OAS | ビットバンク、FINX JCrypto、オーケーコイン・ジャパン |
OASを扱う国内の業者は、さらに減る
OAS の行に載っている3社のうち、FINX JCrypto も OAS の取扱いを2026年10月30日11時59分で廃止します(日本暗号資産等取引業協会「取扱廃止銘柄のお知らせ」2026年9月24日)。また、オーケーコイン・ジャパンについて SBI VCトレードの告知は、公告日の時点でOAS の取引所・販売所での取引が一時停止中(入出庫は利用可能)と注記しています。
この3社のうち、FINX JCrypto は廃止予定、オーケーコイン・ジャパンは公告日の時点で取引を一時停止中でした。ビットバンクについては、SBI VCトレードの告知に追加の注記はありません。
仮想通貨が取扱い廃止になったらどうなる?SBI VCトレードは11月中に日本円へ
10月28日13時以降は、同社が売って日本円にする
公告によると、10月28日13時以降も口座に残っている APT・ETC・OAS は、同社が「適当と判断する時期及び方法」で売却し、日本円に換えて口座の日本円残高に反映します。お知らせは「2026年11月を目処に市場価格での売却」を予定とし、公告は日本円の付与を「2026年11月中を予定」としています。どちらも詳細は決まり次第知らせるとしています。
これは資金決済法第63条の20第5項に基づく、預かっている財産の返還の手続きです。
いくらで売られるかは、まだ決まっていない
告知に書かれているのは「市場価格での売却」までで、売却する日・価格は決まっていません。換金後の金額は、利用者がその日を選べない価格で決まることになります。
前例:BITPOINTサービスは8月に換金を終えた
SBI VCトレードは2026年4月にビットポイントジャパンとの合併を終えており、「BITPOINT」は現在、同社が VCTRADE とは別に提供しているサービスです(SBI VCトレードのお知らせ一覧に合併完了の告知があります)。
BITPOINTサービスでは、BAT・IOST・KLAY の取扱いを廃止したとき、廃止の時点で残っていた分を売却し、2026年8月24日に売却代金を口座へ反映しています(BITPOINT「BAT・IOST・KLAYの取扱廃止に伴う売却および口座反映完了のお知らせ」)。このときは、売却代金を銘柄ごとに小数点以下切り捨てで計算し、1円未満になった分は0円として付与していません。
これは BITPOINTサービスでの扱いで、VCTRADE の今回の3銘柄で端数をどう扱うかは、今回の告知には書かれていません。
ステーキング・積立・レバレッジに入れている場合
- ステーキング(APT・OAS): 2026年10月配布分(9月分)で終わります。SBI VCトレードのステーキングの仕組みはSBI VCトレードがステーキング報酬を「JPYSC」で受取可能にで扱っています
- 積立: 10月7日が最後でした。7日に積み立てたくない場合は、同日6時59分までに設定を取り消す必要がありました
- レバレッジ取引: 10月7日13時から、3銘柄は証拠金として扱われません(掛け目0%)。上の「対象になる人」の項のとおり、証拠金維持率に影響します
税金はどうなる?自動で日本円に換えられた場合
公告は期限後の処理を「売却し、日本円に換金」と書いています。
国税庁の「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」(令和7年12月最終改訂)の問1-1は、保有する暗号資産を売却(日本円に換金)した場合の所得金額を、その暗号資産の譲渡価額と譲渡原価等との差額としています。これは売却した場合の一般的な計算方法の説明で、取扱い廃止に伴って交換業者が売却・換金する処理を、FAQが個別に扱っているわけではありません。
暗号資産の所得の全体像は、コピトレの税金と確定申告の「仮想通貨」の項でも整理しています。
この件が示していること:国内の取扱い廃止は、10月〜11月に集中している
SBI VCトレードは今年3回目
SBI VCトレードが2026年に告知した取扱い廃止を並べると、今回が3回目です。
| 取扱い廃止日時 | 銘柄 | 告知に書かれた理由 |
|---|---|---|
| 2026年7月22日 12:00 | MKR | 市場における流動性の低下 |
| 2026年8月5日 12:00 | DAI(現物のみ。レバレッジ取引は継続)・OMG・XTZ・SAND・AXS・BAT・APE | 今後のサービス提供方針を総合的に検討した結果 |
| 2026年10月28日 13:00(予定) | APT・ETC・OAS | 今後のサービス提供方針を総合的に検討した結果(8月と同じ文言) |
3回で、計11銘柄です。
10月〜11月に国内で取扱い廃止になる銘柄
ほかの国内の交換業者でも、この秋に取扱い廃止の期限が重なっています。日付順に並べると次のとおりです(日時はいずれも各社の告知時点の予定)。
| 日時(予定) | 交換業者 | 銘柄 | その日に終わること |
|---|---|---|---|
| 10月16日 10:00 | ビットバンク | ENJ | 取扱い廃止(告知) |
| 10月24日 定期メンテナンス後 | GMOコイン | SAND・CHZ・FIL | 販売所・預入の終了(送付の受付は11月7日まで・告知) |
| 10月26日 14:00 | コインチェック | DAI | 取引所での取扱い停止(記事) |
| 10月28日 13:00 | SBI VCトレード(VCTRADE) | APT・ETC・OAS | 売付・OAS の出庫の終了(この記事) |
| 10月28日 13:00 | SBI VCトレード(BITPOINT) | OSHI・JMY・DEP・BNB・PEPE・TRUMP | 取扱い廃止・出金の終了(告知) |
| 10月30日 11:59 | FINX JCrypto | OAS | 取扱い廃止(JVCEA) |
| 11月2日 14:00 | コインチェック | FLR・DAI | 外部への送金の終了(記事) |
| 11月7日 定期メンテナンス後 | GMOコイン | SAND・CHZ・FIL | 送付の受付終了 |
同じ10月28日13時に、SBI VCトレードは VCTRADE と BITPOINT の2つのサービスで、あわせて9銘柄の取扱いを終えることになります。
各社が告知に書いている理由は、ビットバンクが「価格乖離」、GMOコインが「プロジェクト継続性や流動性の変化、カバー取引先の確保が困難となる可能性」、コインチェックが「流動性の低下」です。SBI VCトレード(VCTRADE・BITPOINT)、ビットバンク、GMOコイン、コインチェックは、期限を過ぎて残った分を自社で売却して日本円に換える予定を示しています。FINX JCrypto の期限後の扱いは、ここで確認した日本暗号資産等取引業協会の告知には書かれていません。
SAND は SBI VCトレード(8月5日)に続いて GMOコインでも、OAS は SBI VCトレードと FINX JCrypto の2社で、今年のうちに取扱いが終わることになります。ひとつの銘柄を複数の業者が相次いでやめる例が、今年は続いています。
取扱い廃止の告知は、各社の「お知らせ」の一覧に、メンテナンスやキャンペーンの告知と同じ並びで出ています。
あなたの口座の、いちばん下のほうに並んでいる銘柄は何ですか。
現時点で未確定の事項
- 取扱い廃止日時(10月28日13時)は公告上「予定」
- 期限後に同社が売却する日と価格(「当社が適当と判断する時期及び方法」・11月を目処)
- 日本円が口座に反映される日(公告は「11月中を予定」)
- 売却代金の端数の扱い(SBI VCトレードの告知に記載なし)
- OAS の出庫予約から完了までにかかる時間(「お時間を要する場合がある」とだけ記載)
出典・確認日
- SBI VCトレード「<更新>【重要】APT、ETC、OASの取扱い廃止のお知らせ」(2026年9月16日更新)
- SBI VCトレード「暗号資産交換業の一部廃止に関する公告」(2026年9月5日)
- SBI VCトレード「【重要】OAS、APT、ETCの取扱い廃止に関連した各種サービス終了に伴う『暗号資産取引説明書』改定のお知らせ」(2026年10月7日)
- SBI VCトレード「【重要】メイカー(MKR)の取扱い廃止のお知らせ」/「【重要】DAI、OMG、XTZ、SAND、AXS、BAT、APEの取扱い廃止のお知らせ」
- 日本暗号資産等取引業協会「取扱廃止銘柄のお知らせ」(2026年9月24日)
- GMOコイン「【重要】ザ・サンドボックス(SAND)、チリーズ(CHZ)およびファイルコイン(FIL)の取扱廃止に関するお知らせ」(2026年9月9日)
- ビットバンク「【重要】ENJ の取扱い廃止に関するお知らせ」
- BITPOINT「【重要】OSHI・JMY・DEP・BNB・PEPE・TRUMPの取扱廃止のお知らせ」/「BAT・IOST・KLAYの取扱廃止に伴う売却および口座反映完了のお知らせ」
- 国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」(令和7年12月最終改訂)
確認日: 2026年10月8日。本記事は公表資料の記載を整理したものであり、特定の投資判断や資産の移動を推奨するものではありません。税務の取扱いは個別の事情によって異なり、個別の申告での扱いは税務署または税理士への確認事項のひとつです。
この記事のまとめ
- SBI VCトレードは APT・ETC・OAS の取扱いを2026年10月28日13時(予定)で廃止します。買付・積立・OAS の入庫は10月7日で終わっています
- 販売所での売却と OAS の出庫は10月28日13時までです。APT・ETC はもともと出庫サービスがなく、送ることはできません
- 期限後に残った分は同社が市場価格で売却し、11月中(予定)に日本円で口座へ反映します。売却の日と価格は決まっていません
- APT・OAS のステーキングは10月配布分(9月分)で終わり、レバレッジの証拠金としては10月7日13時から掛け目0%です
- OAS を扱うと告知に載っている国内3社のうち、FINX JCrypto は10月30日11時59分で OAS をやめ、オーケーコイン・ジャパンは公告日の時点で OAS の取引を一時停止中でした
- 10月28日13時には、同じ SBI VCトレードの BITPOINTサービスでも6銘柄の取扱いが終わります
- 国内では10月16日から11月7日にかけて、SBI VCトレードのほかに4社(ビットバンク・GMOコイン・コインチェック・FINX JCrypto)の取扱い廃止の期限が続きます(いずれも予定)
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